忍者ブログ

フリーランス医学書校閲者・医療翻訳者日誌

医学、医療関連の翻訳、校閲、原稿作成に関連した内容、医学雑誌を読んでいて感じたことなどを書いていきます。原稿校正、書き直し代行、翻訳などの依頼はホームページの問い合わせフォームからお願いします。英語の他に和訳はドイツ語、フランス語、スペイン語(独和、仏和、西和)でも私自身がしています。

眼科での視力測定でひと悶着

    予め主治医から「次回は視力をはかる」と言われていたので、普段はコンタクトレンズで生活している私はコンタクトを目に乗せたまま受診しました。コンタクトの方が遠くがよく見えますし、そもそも私は遠用目的のメガネは持ち合わせていません。また目に合っていない度数のコンタクトを使っている人も多く、その観点からもコンタクトを使った状態の視力を調べておきたいと考える先生もいるでしょう。
 そしてコンタクトをつけたまま受診したその結果、視力測定の時に若手の視能訓練士とひと悶着ありました。発端は私がコンタクトをはずす際に言った視能訓練士の「コンタクトの保存液は患者自身で持ってきてほしい」という発言です。ところが私の使っているケア用品は過酸化水素溶液を容器に入れ中和用の錠剤をそこに入れるという製品です。朝に容器からコンタクトを取り出したらもうそこは業界用語でいう「不潔」な状態です。不潔な溶液を通院時まで残しておいて、それを保存液としては使えません。
 そこで視能訓練士が言ってきたのは、コンタクトを診察時にしまっておくために病院で用意する生理食塩水の代金徴収です。私自身は眼科受診の朝はメガネで過ごしてもよいし、生食の代金くらいは払ってもよいのですが、これって保険診療上問題にならないのでしょうか。私がいわゆるレセプトの審査担当なら、視力測定のための生食使用で保険請求は認めないでしょう。生食のみ患者の全額自己負担としたら、原則禁止の混合診療(保険診療+患者の自費診療)にあたりかねません。眼科医療機関はきちんと方針を決めておいた方がよいでしょう。
PR

コメント

プロフィール

HN:
医学書校正者 & 医療翻訳者
性別:
男性
職業:
医学書編集・医療翻訳

P R