昨日、ラジオNikkeiの医学専門番組を聞いていると、新しくできた便秘の診療ガイドラインが主題になっていました。その中で演者の先生が面白い話をされていました。「医学部では一生に一度見るか見ないかという病気については詳しく教わるのに、便秘のようなありふれた状態に対してはあまり教育がされない。研修医の時期にも指導を受けない。」という感じの発言内容でした。私はコメディカルですが、確かに自分自身も学生時代は稀な難しい病気の勉強を熱心にしていました。医学雑誌の症例検討などを読むうちに、症例提示文を読みながらありふれた病気をまず考えて、頻度は低くても見逃すとまずい病気を考えるようになりました。
ただ前述の医学部教育にはやむを得ない面はあります。何故なら各種の病気について一通りしっていないと、その病気の可能性を疑うこともできません。こういった背景から稀な病気についてもその存在だけは知っておく必要があります。