昨日テレビで一般向け医学番組を見ていると、運動麻痺症状で救急搬送されてきたものの救急外来で症状が自然軽快した患者例が紹介されていました。その患者さんは以前にも同様の経験をしていたとのことでした。その患者さんは幸いにもはっきりとした脳梗塞に至る前に一過性脳虚血発作と診断されていました。しかしこの患者さんのように、自然軽快すると大きな病気とは思わずに病院に行かない人は多いでしょう。一過性脳虚血発作は救急疾患であり、その直後には脳梗塞を起こしやすいとも言われます。左右の片側の手足に力が入らなくなったり、うまく話せない、ろれつが回らないなどの症状が急に出たら、たとえ数分でよくなってもすぐに病院を受診しておいた方がよいでしょう。