翻訳会社の作った和訳を校正していると、日本人が日本語で書いた文章にしては変な作文になっていると思うことがあります。原文の内容は難しくなく比較的訳しやすいし、概ね翻訳者は内容を理解はしているようです。そのわりには、どうも和訳の日本語がおかしいのです。もしかしていわゆるCATツール、翻訳支援ソフトの利用の影響でしょうか。翻訳支援ソフトの利用が適さない翻訳作業にまで無理に過去の対訳データや機械翻訳の文章を利用することで、かえって質の低い訳文になってしまっているかもしれません。やはり話の筋道や読者対象、用途などに合わせて適格な表現や文章にするには、現時点ではまだ人手の作業が大切に思えます。