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フリーランス医学書校閲者・医療翻訳者日誌

医学、医療関連の翻訳、校閲、原稿作成に関連した内容、医学雑誌を読んでいて感じたことなどを書いていきます。原稿校正、書き直し代行、翻訳などの依頼はホームページの問い合わせフォームからお願いします。英語の他に和訳はドイツ語、フランス語、スペイン語(独和、仏和、西和)でも私自身がしています。

翻訳ソフトの訳文をそのまま納品か

    翻訳会社の訳文はそのままでは使えないからと、私に修正依頼が来ます。その仕事をしていて、明確な誤訳はないのにひどく読みにくい日本語訳に出くわすことがあります。先日もそのような経験がありました。なぜこんなにも読みにくいのだろうかと考えてみると、英単語一つ一つに対して丁寧に辞書に書かれていそうな訳語が割り当てられていました。ところが文節、文、あるいは行や段落という単位でみていくと、日本語として不自然な作文になっています。単純に英単語の意味を書いてそれをつなげただけの和訳という印象でした。文脈に合わせた適切な日本語表現を選ぶということがされていませんでした。まるで機械で訳したかのようです。翻訳ソフトまたはインターネット上にある無料翻訳サービスを使って訳文を作ってそのまま納品してきたのではないかと疑いたい状況でした。あるいは今はどこの翻訳会社もTrados使用を翻訳者に求めますが、粗悪な対訳データベースを蓄積してそれを使った影響でしょうか。
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プロフィール

HN:
医学書校正者 & 医療翻訳者
性別:
男性
職業:
医学書編集・医療翻訳

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