医学、医療関連の翻訳、校閲、原稿作成に関連した内容、医学雑誌を読んでいて感じたことなどを書いていきます。原稿校正、書き直し代行、翻訳などの依頼はホームページの問い合わせフォームからお願いします。英語の他に和訳はドイツ語、フランス語、スペイン語(独和、仏和、西和)でも私自身がしています。
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
新聞を見ていると「手術不要の乳癌」という感じの見出しの表現がありました。「手術不要」とはどういうことか疑問に思いながら記事を読みました。実際には、一定の条件を満たした一部の乳癌では、手術をしなくても他の治療法で治癒が期待できそうだということでした。この新聞記事を読みながら、この記事の見出しは誤解を生む危険はないかとの懸念を私は持ちました。医療関係者ならば記事本文を読めば内容を理解できます。長期成績はどうなのか、実際に手術をしないとしたら癌細胞の消滅はどうやって確認するのかなど、医療関係者ならば考えながら記事を読めます。しかし一般の方々は「手術不要」の部分にだけ注意が向いて、過度な期待をしてしまうかもしれません。本文まで詳しく読んではくれないかもしれません。
見出しという性格上、人目をひく、少ない文字数といった制約はあるにしても、もう少し一般市民でも正確に理解できる見出しにできないものかと感じてしまいました。
和文内科学雑誌のmedicinaの9月号を通読中です。特集は「内科医のためのクリニカル・パール3」となっていますが、この特集は面白いです。特集は当然ながら毎月変わり、最近の知識を整理した教科書的性格の内容の時もあります。今月号はそれとは異なり、内科関連の様々な領域について取り扱った気軽な読み物という印象を受ける文章となっています。しかし内容は濃いです。私は発行出版社の関係者ではなく、宣伝する目的で書いているわけではありませんが、面白かったので読んでみた感想を述べてみました。
座談会も研修医や若手の先生が読むと、指導医やベテランはこんな風に若手を思ってたのかと分かって面白いです。
堅苦しい内容でなくても勉強になる医学雑誌は作れるのだなと感じた9月号でした。なお以上はあくまで私の個人的感想であることを明記しておきます。